さて、前回は板前として一人前と認められるための10年〜15年という修行期間を説明しました。
これでようやく、「真」になれる条件が整い、
フグの身を引くような難易度の高い仕事が任せて貰えるようになるという訳です。
ところが実際には、ピラミッド社会の板場にとって、
どんなに大きな料亭でも、「真」の存在はたったひとりです。
現役の「真」が引退したり、他の板場から招かれたりしない限りは、
よほど運が良くなければ、かんたんに「真」になることは出来ないのですね。
まぁ、この話しは1980年代に書かれた本を資料として書いている…